覚悟を決める先

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人生には、いわゆる「覚悟を決めたいとき」が多々あると思います。

それは、一大決心をしたいとき?

転職・退職をするとき?

結婚するとき?プロポーズするとき?

 

覚悟って、何でしょうか―

辞書的な意味は、大辞林 第三版によりますと、

現代での意味は

危険な状態や好ましくない結果を予想し、それに対応できるよう心構えをすること。とあります。

広辞苑でも、知ること、心に待ち設けること、心がまえ、あきらめること、観念すること

と載っています。(覚悟は、もともとは仏教用語のようです)

 

人は、人生で、ここぞというときに覚悟を決めて行動を起こしたくなるものです。

そんな時に、潔く、しっかりと覚悟を決められるようになるにはどうしたらいいか―

と考えたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

覚悟を決めたいときに、迷わず覚悟を決められたらそれは自分としてもとても気持ちの良いものす。

そういう覚悟、というものがいざという時にできるようにするにはどうしたらいいでしょうか?

 

大事な時に覚悟がしっかりとできるよう、何か努めるとすると、その結果としては、

根性や精神力といったものが磨かれ、鍛えられるでしょう。それまでの人生経験や、育った環境・過ごしてきた環境によっても、「覚悟」という精神は磨かれるでしょう。

 

 

―ここで、根本的な質問をさせていただきますが、

そもそも覚悟って、どうして大事なのでしょう?

 

 

どんなところで必要なのでしょう?

具体的な場面というのは、上に挙げたとおりですが、どういう心持ちでいるときなんでしょうか。

 

「覚悟」ができないとどうなってしまうのでしょうか?

ちゃんとした覚悟というものができないと、結果としてそのタイミングで諦めるorグダグダな形で行動することになってしまいそうですね。

 

ここで、「出来ない」と、諦めることについて言及しますと―

「○○するのは難しい」

という風に、たとえばやろうと思っていていまだに出来ていないこと、実際やるには時間やお金がかかったり、何か工夫が必要になったりしそうなものに関して、

自分でそれをやるには「難しい」、という言葉を使いますと、ちょっと気が軽くなったような感じがしませんか?

気が楽になったというか。

 

ただし、あんまりいい意味での楽ではないと思います。

「難しい」という言葉を使うと諦めになるからです。

あと、出来ないことを不可抗力だ、というニュアンスで強化する言葉として

「分かっちゃいるけどできない」という言葉も、みなさんよく使うと思いますが、

こちらも実は心理学的に簡単に説明すると、脳に対する最強の自己暗示となってしまうそうで、

「出来ない」という自分に自分を貶めてしまうことになるそうです。

この言葉は、「出来ない」ということを自分で正当化してしまうのです。

出来ないことに理由をつけて、「それでいいんだ」と心の落としどころをつけてしまっているのです。

この言葉を口にするなり心の中で思うなりして日頃から使ってしまっていると、

自分で自分がそれをできないように、そもそも在りもしない制限をかけてしまって、あらゆる可能性をシャットアウトすることになるのです。

 

まあ、確かに「難しい」という言葉を使って自分のできることに制限をかけ、何もしないでいる、変化を起こさないでいる、という風にしたほうが楽ではあるかもしれませんけどね。

 

そう、最初から諦めているほうが、楽なのです。

期待したり、期待外れでがっかりしたりすることがなくなるからです。

何か挑戦的なことをしたり変化を起こそうとしたりせず、最初から無難で、保守的で粛々とした人生を送っていたほうが傷つくことも失うこともなく、

 

小さいリスクで済む生き方ができると思っているのです。実際はそうでもありませんが。

 

また、グダグダした形でやるのも、行為自体は何とかできていても、自分の心の内としてはあまりいい気分ではないでしょう。

モヤモヤしたままであったり、内心最悪な状態で何かに臨んだりしても、せっかく行動に移せたのがもったいないし、自分としても満足のいく行動にならないかもしれませんね。

 

やっぱり、覚悟があったほうが、覚悟ができてことをなしたほうが、自分としても、精神的にいい状態で決断ができるのです。

そうすると、例え、結果が思うようにならなかったり当初予想していたものと違ってきたりしても、

その決断というか覚悟自体に悔いは生じませんし、自分も自分がとったその行動に誇りが持てたり、満足できたりします。

 

 

けどもちろん、嫌なことなら決断も覚悟もしなくていいのです。

覚悟には、前述のとおり、

「何か良くないことへの心構えをすること」

という意味があります。辞書にもそういった言葉やニュアンスで載っていますし、

実際、「覚悟」というと、腹をくくるというイメージがありますね。

 

 

「覚悟」と似ている言葉として、「勇気」という言葉があります。

ちょっとイメージやニュアンスとしては異なりますが、

何か重大な決心の前に自分の心に訪れるもの、これからとる行動の後押しとなるもの、という結果的な意味では「勇気」というものは「覚悟」と似た存在だと思います。

 

もちろん辞書的な意味にも違いはあります。

大辞林 第三版には、

「物事を恐れない強い心、いさましい意気」とあります。

また、「勇気」は、言葉として、「勇気を奮い起こす」といった具合に使われたりもします。

 

 

そう、

「覚悟」は、“ちょっとよからぬもの”と自分が思い込んでいることに対して向き合うとき、行動に起こすときに必要なものであるのに対して、

 

「勇気」には、負のもの、というと言いすぎですが、そういったものに立ち向かうためのもの、という意味がないのです。

何か良くないことに立ち向かうときに必要なもの、という意味やニュアンスをもちあわせてはいないのです。

 

その「覚悟を決めて」

または「勇気を出して」何か大きな行動を起こそうというのは、

たとえるなら―

 

いま、一続きの陸地の限界地点に立っていて、目の前を大きな川が流れているか、それともがけっぷちになっているかという状況で、

向こう岸に渡ろうとしている状況なのではないでしょうか。

 

その向こう岸には楽園の大地が広がっていて、あなたは興味をそそられます。

いま足をつけて立っているその土地よりも、そちらのほうが格段に良さそうです。

 

向こう岸に渡らずに、その崖や川べりに沿って横に歩いて行ってもかまわないのです。

その今立っている土地を離れなくてもよいのです。

 

けれどもあなたにとっては、

その向こう岸に見える楽園のほうが何倍も居心地がよく、

魅力的で、

行ったら幸せを感じられるのがすでに分かってしまっているのです。

 

その向こう側の楽園には、毒虫もいます。

野原に美しく咲き誇る薔薇の茎には、とげがびっしりと潜んでいるのも遠くからでも見えます。

どんな危険や苦労があるかも一応、知識としては知っています。まだその毒虫に刺されたことも、その薔薇のとげでけがをしたこともないのでどれくらいの痛みが伴うかは身をもって知りはしません。

 

けれども、それでもその土地は、あなたにとっては楽園に変わりないのです。

まだ見ぬ世界で、木々にはたくさんの魅力的な果実が生い茂り、

足元は美しい花々で覆われ、その花々の上空には蝶が舞い、まるで地獄絵図の反対を行くかのような、

絵になるような美しい光景が広がっているのです。

 

その目の前に大きな川があります。ボートがあるので、向こう岸に渡る手段はあります。

目の前が崖になっていて、滝が流れていても、小型のヘリコプターがあるのでこれまた向こう岸には渡れます。

 

リスクが完全にないわけではありません。

流れが急になってボートが流されるかもしれません。

ヘリコプターが飛行中に故障するかもしれません。

リスクなんて、考えだしたらキリがありません。

そもそも、今いる土地のほうがもしかしたら地盤沈下でもして危険が差し迫っているのかもしれないのです。

 

でもこの状況で、

向こうの楽園のことも、今いる土地のことも、考慮したうえで、

 

このとき自分の背中を押し、自分にGOサインを出してくれるものは、

あなたにとって

「勇気」ですか?それとも「覚悟」ですか?

 

このとき向こう岸の土地が、どうしても楽園に見えなければ、

 

花々が毒々しく見えたり、木々に実る果実までも毒入りに思えたり、虫だけでなく危険な猛獣までもが闊歩する土地に見えるのであれば、それはいつまでも「覚悟」にしかなりえないでしょう。

そもそもの話なのですが、そんな土地であれば川を渡ってまで上陸する必要がまずないのです。まず覚悟までしてやるにふさわしいものではないのです。

 

たとえ、周りが早く渡れと急かしても、今いる土地を捨ててその土地に渡ろうとしているほかの人間の姿が見えて焦りが生じても、行くべきではないのです。

今いる土地も危険だとしたら、ボートに乗って向こう岸でもない、どこかほかの土地にでも上陸すればいいのです。ヘリコプターに乗ってどこか上陸できそうな土地を上空から探してもいいのです。

 

「勇気」というと、

自分を一歩前に踏み出せるよう奮い立たせてくれるもの、

応援してくれるもの、背中を押してくれるもの、

という原動力や活力に似た効果を人に与えるものなのです。

 

でも、どうしても自分の取ろうとしている行動にあと一つ、必要だと感じるものが、

「覚悟」でしかないと思えるのなら、

 

その「覚悟」の内容をもう一度考え直してみてもいいのではないでしょうか?

「覚悟」してやった先も、苦痛だらけにしか思えないことなのだったら、「覚悟」してまでやる必要はないのです。

 

だって、幸せになれていないからです。充実できていないからです。むしろ後退しているからです。

 

川を渡ること自体が不安だったり、怖かったりするのではなく、

まっすぐ行った向こう岸の土地自体に魅力を感じなかったり、不安や恐怖を感じたりしているのであれば、

何も渡る先はその土地でなくてもよいのです。

 

どこでもいいから早くほかの土地に行けと後ろの人から急かされても、

向こう岸の土地が一番よさそうなんだからそこに行けと勧められても、

 

それでもあなたは行く場所を選べるのです。行くか行かないかさえも選べるのですが、

行くと決めたら、必ずどこかにあなたにふさわしい行き先があるのです。

無理して覚悟を決めてまで不安でいっぱいのことをしなくてもよいのです。

 

反対に、「大きな川を渡る」ということ自体ビッグな行動ですが、

 

渡る先は魅力でいっぱいの楽園で、しかも、渡る手段も、

非常に高性能の新しい船で、

川の流れも、「いまだ」と自分にささやいてくれているかのように穏やかで、

風もなければ、

もう、行きたくなってしまいませんか?

 

もちろん、そういうそろった条件を「本当にその船で安全か?」「風もしばらくはやみ、川の流れは渡っている間は落ち着いていられそうか」という風に自分でしっかりと吟味することが大前提ですが、

自分で確信も持てるほどにある程度の条件がそろえば、もう「覚悟」なんていう言葉は頭の中にはないはずです。

「そんな都合よく物事が運ぶわけ、、」とつぶやかないでください。

 

時が満ちる瞬間が必ず自分に訪れると、それこそ自分を信じるのです。

「こっちにおいで」と、まるで誰かに手招きされているかのような感覚に陥るときが、必ずあるのです。そういう時は、信じられないほどの好条件がそろい、信じられないほどのスピードで物事が目まぐるしく進むのです。

それを信じて行動していくのが、人生の醍醐味です。

そういった生き方、行動の仕方が、自分にできる、と思えることこそが、

自分を信じる、ということなのです。

 

覚悟というのは、よっぽど嫌々やらない限り、一瞬なのです。

そんなに長時間かかったり、長丁場になったりするものではないのです。

だから、ちょっと川を跳び越えること、大きな川でも滝が流れていても、

ボートなりヘリコプターなりを使ってちゃんと向こう岸に渡れるものなのです。

逆に、どうしても行きたくない着地地点であるのならば、間に流れる川の幅が数歩ほどの歩幅しかないものであっても、ジャンプしたところで跳び越えられず失敗するかもしれません。

 

いま、自分の背中を押してくれるあと一歩のものがどうしても

「覚悟」でしかないのか、それともそれが「勇気」に変わりうるのか―

 

「覚悟」というと、シリアスな響きですね。もちろんそれは、行動自体を真面目に、真剣にとらえているからなのです。そんな姿勢は素敵でもあります。

 

でも、強力で心強い手段が見つかったり、信頼のできる後ろ盾ができたりでもしたら、

ちょっとはその「覚悟」に費やしていた気というものが、和らぎませんか?

精神的な余裕が軽くでも生まれたり、不安一色だったものがそうでもなくなったり。

 

特にその余裕は、かなりの良いものをもたらしてくれます。余裕は、いろいろなことに気付く観察力・洞察力、ひらめきなど、シリアスな雰囲気だけに包まれていては手に入れられなかったものを大いに与えてくれますし、それこそ当初なかったような、想像もできなかったような形で産物を与えてくれたりします。

 

あまりにもスケールの大きくてリスキーなことをするのでどうしても不安だ、と思えてしまっても、

今の時代、手段もハイリスクハイリターンなものばかりではないのです。

 

求めるものや結果的に成し遂げることは同じであっても、

賢明さを発揮し、様々な情報を吟味し、それを駆使すれば、わざわざハイリスクハイリターンな手段でやらなくても済むのです。

 

未来のことですし、自分の人生において大きな意味の持つことを成し遂げようとしているのであれば、誰だって多少は不安はあります。

 

でも、その中で少しでも「覚悟を決めなきゃ、覚悟しなきゃ」という姿勢の中に

「勇気を出したい」という希望のようなものが宿ったら、

 

あとは、その「覚悟」の姿勢を徐々に「勇気」に変えていくだけです。

だんだんと余裕が生まれ、さらに新しい、自分を安心させてくれる、目標達成がより現実的になる手段を教えてくれます。

 

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